補足15


お祭り系のソフトから徹底的にハブにされているWAですが、ほとんどのキャラが一般人で戦闘系のゲームには不向きと思われている上、複雑な経緯があるようなのでWAという作品自体の取り扱いが難しいのかもしれません。仮にWAキャラがその手のゲーム(たとえばRPG系)に参加するとして、表層のみをなぞるなら、いてもいなくてもどっちでもいいような特筆事項のない凡庸パラメータ揃いでしょうし、真相通りにするなら、それこそかなり突出した特殊なパラメータ傾向を持つキャラばかりで扱いに困るだろうと思います。はるかは回避率が異常な数値で相手の攻撃がほとんど当たらないでしょうし(ただし自滅することで消耗する)、冬弥は体力が並以下なのはいいとして魔法防御だけ意味不明に高くてバグかと思われるでしょう。何より前述のはるかに常に守られていて反則です。美咲は力が異様に高いのに実際の攻撃力となると弱体化していてその計算がどうなっているのか判らないし、弥生なんかイタコ芸してきて、知らない人にとっては「何だこれ?」状態です。出典上ザコばかりのはずなのに、部分的に特化した壊れ性能なキャラばかりだと、扱いに困るでしょう。正直、WAのためにそんなリソースは割けないだろうし、誰も期待していないと思います。


また設定上の問題もあります。冬弥が迷い浮気するのはWAの限られた4か月間だけなので、それ以外の時期を想定した作品には出られません。WAの期間前ではキャラが揃わないし、WAの時期を過ぎたらもう、由綺は「はるからしきもの」という存在意義を失うので、冬弥との恋人関係が持続できるかどうかも判りませんからね。前提からして成り立ちません。


また、お祭りの場で色んな魅力的なキャラと出会ったとしても(全作品が出揃うことは現実的に不可能ですが、仮に実現できたとして)、はるかに似ていない限り冬弥の食指は動かないので、愛想よく振る舞うとは思いますが、大多数の女性キャラに対して無反応だと思います。むしろ年上年下にかかわらず男性キャラになつきそうなのをどうにかした方がいいくらい。これは多分面影とか関係なく、犬猫みたいなものです。警戒心は強いものの、基本ガードのゆるい簡単なやつです。いたって人畜無害です。それなのに先入観で「浮気者」のレッテルを貼られ、女の敵と蔑まれるのは可哀想かもしれません。はるかに性質が似ていて冬弥が食いつきそうなキャラもいるはいるんですけど、シスコン兄貴とか虎とか了見狭いやつが常にくっついているので、近寄ることは不可能です。まあそれ以前に、はるかに似ていれば手当たり次第で見境ないというのは、あくまで記憶喪失の不幸な副次効果であって、本当なら厳密に限定してはるか本人じゃないとだめな人ですからね、そこんとこ誤解なきよう。


ある程度の「はるかっぽさ」が少なからず冬弥の興味を引くだろうということは同時に、弥生もまたそこに魅了される傾向にあるということで、弥生には冬弥の心の傾きが手に取るように判ります。冬弥の心境を見越した弥生は、先手を打って該当人物を冬弥から遠ざけるといった対処も可能なのでトラブルを未然に防げます。で、自分はちゃっかりお近づきになる。獣っ娘なんか、口数やら服装やら妹属性やら、弥生の理想ど真ん中で、気になって気になって、黙ってスルーできるはずがありません。可愛さの極致でもうメロメロです(無表情)。でも彼女ははるかと違って口が悪いので「ヴァヴァア」だの言い放たれてショック受けるはめになりそうです。確かに老け顔だから言われても仕方ない、悪気なくまっすぐ純真に年増扱いされると思います。私のはるかさんはそんな品のない言い方はなさらない…。結局は別人でしかないんだから幻想を映し見るのもほどほどにしましょうってことで。


冬弥の価値基準の話に戻ります。妄想上の集まり(仮)で、たまたま知り合ったのがテニスキャラだとしても、体型や人間性がはるかと違えばまったく興味を持たず、見向きもしないと思います。冬弥にとっては貧乳で無気力なのが正義です。別に服に萌えているのではなく、中身が大事なのです。本人はっきりとは明言しませんが、どうも冬弥は根っから貧乳好きのようです。愛で方が丁寧で、明らかに態度が違いますから。まあ貧乳好きっていうかはるかの胸が好きなんだと思います。どっちでもいいですけど。一応、常識として「どうやら世の大体の男は胸の大きい女性が好きみたいだ」という認識はあるかもしれませんが、冬弥自身に巨乳を是とする感覚はないと思います。一応、世間に合わせたそれなりの独白をすることもありますが、基本あまり興味を示しません。巨乳好きなのに硬派を気取っているとかじゃないと思います、あいつ、基準も理想も全部はるかで徹底していますから。気休めでも負け惜しみでもなく、マジで真剣に貧乳好きだと思います。


由綺とのHシーンで、胸の小ささを恥じらう由綺に何だか言いたげな雰囲気の冬弥ですが、さすがにその場で「いいよ俺小さいの好きだし」「できればもっと小さくてもいいくらい」とかはるかコン全開な本音を抜かしたら由綺の立つ瀬がないので口にはしません。が、絶対そう思っているはずです。冬弥はキャラ特性上、本当に言いたいことはほんと言いませんからね。言うとすれば完全に心を開いた場合のみですが、これまた冬弥の特性上、やすやすと心を開くことはありません。あくまで普通であることを装い、自分が普通と違うと自覚していることは外部に明かしません。


また由綺の方でも、常識丸飲みで「男の人は大きい胸が好き」と信じきっているので上記のシチュエーションとなり、またパネルにおいてはるかと美咲の体型について語った際、由綺個人の考えで、美咲を想像する冬弥の目がエッチだと、あるいは自意識から自分とを見比べる冬弥の様子がやらしいと指摘しているようですが、冬弥にはそのつもりはないと思います。顔がゆるんでいるとしたら想像対象はその直前のトピックです。冬弥は話を引きずるというか、話題はもう次に移っているのに前の話の余韻で反応が遅れてずれることがよくあります。WAはひっかけ問題だらけです。フェイントです。由綺がはるか体型になったら「ファンは悲しむ」とは言っていますが「俺も残念」だなんて、ひとっことも言っていません。前触れなく暴走して頭の中でひそかに尾を引き続けているんですよ。ぱっと見、細身の少年にしか見えないはるかですが、服を脱いだ彼女が意外としなやかでなめらかな女性らしい体型をしていることを、冬弥は「知っている」訳ですからね。独白では気のない言い方をしていても独白裏の本音はどうだか。ありありと鮮明に想像できるので、にやけもしますよ。冬弥にとっては「自分の前でだけ『女』になるはるか」こそが重要で、そういう意味でも彼はものすごく独占欲が強いです。


それに冬弥よく言いますよね、暖かくない時ほどかすかなぬくもりをより感じれるやら、さりげなく何気ないことにこそリアルを感じるやら、そういう禅問答みたいな話。それは彼の性指向にも大きく反映され、はるかの、ささやかながら確かで混じり気のない女性性にひそかに感じ入っているのです。そういうこと極力言わずに俺普通とごまかしているのに、独特なフェチや好みを晒されて冬弥も涙目でしょうが、エロゲ主人公が猫かぶってんなよの一言に尽きます。ちなみに、別のパネルで去年のジャケットがきつくなったと嬉しそうに報告するはるかですが、胸が多少大きくなっても、残念ながらそれは誤差の範囲内です。はるかが巨乳になっても、冬弥が筋肉隆々になるのと同様「気持ち悪い」だけなので、そのままでいてほしいです。