弥生4


はるかは作中、記憶を保つ拠り所としてテニスをしていますが、謎なのは「誰と」テニスをしているのかということ。一人ではできませんからね。はるかの交友関係は限られているし、彰や美咲では相手になりません。はるかにも独自のテニス仲間がいるかもしれませんが、きわめて個人的な理由でのテニス再開に無関係な人を付き合わせることは良しとしないでしょう。その点、弥生は事情知ったる頼れるお姉さんですからね。弥生にテニスができるかどうかですが、対人関係以外、基本何でもできる人らしいので大丈夫でしょう。仮に弥生が、多忙な普段の業務の合間をぬって、弥生編では冬弥との密会、その上さらにテキスト外でははるかにも付き合っているとなると、時間と体がもつのか心配になりますが、まああの人普通じゃないから…。弥生の限界を信じて、仮に彼女がはるかの相手をしているとして、それを見た冬弥が気付かないのかですけど、彼は元々視野が狭く注意散漫ですからね。はるかにフォーカスしてさらに視野が狭まった冬弥なら、弥生に目もくれず気付かない可能性が高いです。冬弥は元々からして先入観に支配され認知機能がちょっと残念な所があるので、弥生が髪をまとめるなりラフな服装なりしていたら、ぱっと見のシルエットがいつもと全然違うので弥生と認識できないと思います。あるいは、弥生はお嬢様なので、家の者を遣わしてはるかの相手をさせているのかもしれません。弥生は人任せにできない性分だと思うので可能性は低いですが。備考としては、物語後半、英二が由綺への個人レッスンを単独で担当し、その間、彼に全部任せて弥生が由綺につきっきりでなくてよい自由時間が幾らかありそうなので、その隙間時間を有効利用してテニスに興じているのかもしれません。もしもの時のために現場待機してなくていいのかな。いいご身分です。上司の英二直々に席を外すよう指示されたのなら命令に従うまでです。


はるかパネルで、彼女が兄に貰ったか?形見だか?いう腕時計をしている話があるのですが、冬弥がその時計を見るのは初めてのようです。兄が亡くなって数年間もほったらかしていた時計を今になってつける理由が見当たらないことから、実際には兄経由のものではないと考えます。はるかの項目で、彼女は冬弥との想い出を兄に言い換えて話すと述べましたが、かつての冬弥がくれたものとするには、これもまた今さらな話です。第一、冬弥ははるかの怠惰を甘やかしている所があるので、わざわざ時計を贈るような考えは思いつかないと思います。可能性として、最近になって弥生がはるかに時計を贈ったのではないかと考えます。弥生は冬弥にも、系統は違えど腕時計を贈りますしね(ただし不確定)。貴重な日々を無為に過ごす彼らを見て、小言の一つでも言いたいのではないでしょうか。彼らと違って弥生は暇じゃないので、はるかの誕生日プレゼントと冬弥のバレンタインプレゼントを効率よく同時に見繕うことで、時間と段取りの無駄を省いているのだと思います。


ちなみに2月上旬想定のマナ編イベントで、由綺が弥生について「色々買い物するために」別行動している旨を語るので、おそらくそのタイミングでプレゼントを購入していると思われます。はるかの誕生日近辺という時期的な一致からもほぼ間違いないでしょう。弥生は舞台裏では時間を見つけては由綺を放置してはるかのご機嫌伺いをしているようで、彼女の本当の本音がダイレクトに垣間見えて面白いです。目の中に入れても痛くない溺愛ぶり。「由綺を溺愛」じゃないですよ、「『由綺をほっぽりだして』はるかを溺愛」ですよ。しっかし、はるかにも弥生にも直接関係のない「マナ編」の「由綺イベント」において「由綺発信」で間接的に語られる「弥生の行動内容」という情報入手経路で「はるかの誕生日プレゼント購入」の疑惑が発生するという、この複雑さ。何でこんな煩わしい作りになっているんでしょうね?もっともシステム上、パネルにしろイベントにしろランダムが過ぎるので、それぞれ正式な日付は確定しておらず、発生時期が想定の日付より大きく前後する場合もありますが、フィーリングでゲームを進めていたら、大体いい感じなタイミングで発生するようになっていると思います。適当さが何より大事です。発生の時期範囲にはある程度幅を持たせてあるようですが、基準点となる日程もある程度決まっているということです。


はるかのテニス再開がバレるくだりで、それに先駆けて美咲とちょっとした導入会話があります。美咲によると、はるかが前日にシューズ(おそらくテニスの)を買っていた、そしてそれを美咲は冬弥のだと思った、とのこと。ところが冬弥には思い当たる節はないし、以後実際の展開ではるかが冬弥にシューズをくれる気配もありません。テニスそれ自体に関してはメインでしっかり補足されますが、関連小物であるこのシューズに関してはその後一切触れられず、何のために情報提供されているのか判らない状態です。特に意味のないがらくた情報と捨て置く場合、そんな記述があったことすら記憶に留まらない場合が多いでしょう。でも「はるかがシューズを買った」のは美咲の証言から事実に違いなく、何のために買ったのか?という疑問が生じます。はるかが買ったものなのに、美咲はそれがはるか本人のものとはそのまま受け取らなかった、わざわざ冬弥のだと判断したということは、はるかのサイズとは思えなかったということで、本人のよりも大きいサイズだと考えられます。美咲はオーソドックスな調べ人なので、冬弥のプロフィールなんて、靴サイズに至るまですべて詳細に調査済みでしょう。初歩中の初歩です。冬弥のサイズを正確に把握している美咲は、そのサイズと完全一致したシューズを見て、だからこそ冬弥のために買われた一品だとほぼ確信したのではないでしょうか。


とはいえ、そのシューズは結局冬弥の手に渡ることはなく、話は完全に立ち消えになります。作品全体の下地として、はるかは想い出の複製をしているので、シューズ購入もそのくくりなのではとも考えられますが、そうしたはるかの懐古というのは大概不毛であるものの、シューズという現物を買いながらそれを冬弥に渡す実行動は見られず、プレゼントするあてのない、しかも持っていても自分では使わない実用性のないものをわざわざ買って一人眺めるような無駄をするとは思えません。はるかは不毛なことはしても無意味なことはしません。ここで、それは本当に冬弥のために買われたものなのかと、根本から洗い直す必要が出てきます。先の「はるかは弥生とテニスをしている説」が仮に真実であり、はるかが当日会っていた人物が弥生であるとするなら、そのシューズ、ひょっとしたら弥生へのプレゼントとして買ったんじゃないですかね?弥生は、冬弥と背丈がそう変わらないくらい大柄なので、足のサイズも体格と比例して、それなりに大きいと思われます。その靴サイズがたまたま冬弥のものと一致していたのでは。そのため、はるかは弥生の靴サイズに合わせてシューズを買ったのに、美咲の目にはその靴サイズが冬弥合わせにしか映らなかったという訳です。なお男物女物の区分については、サイズの一致という特大の要素により目に見えて霞み、注目から外れ、見落とされたと考えます。さて、はるかが弥生にプレゼントを渡す名目としては多くの意図が考えられます。折しも弥生ははるかの記憶消失試練に付き合って、意識補強のためにテニスの相手をしてくれているから、そのお礼に。また、その前週あたりに通過想定のはるかの誕生日に時計をプレゼントしてくれたお礼も兼ねて。そして親交回復のお祝いと今後もよろしくの意も兼ねて。シューズを贈ったのは「これからも遊ぼ」ってことです。律儀にお返しして慕ってくれる義理堅いはるかに、弥生もさぞや心鷲掴みでしょうよ。可愛くて可愛くて仕方ないでしょこんなの。


落差を強調するようで何なんですが、ちなみに由綺さんはというと「学生課の事務手続きなら、私、弥生さんに頼んで済ませちゃったから」と私事でまで弥生を使い倒し、業務外の時間外労働させて平気でいます。由綺は弥生を、自分のために公私問わず日夜動いてくれるパシリの便利屋くらいにしか思っていません。ありがたい、嬉しいとは思っていると思いますが。ていうか、おそらく冬弥を含め誰に対しても、由綺は、自分に役立てることでしか他人と取り合うことはないのだと思います。由綺の全面的サポートは弥生の専任業務であり、その手の雑用でも広い目で見れば由綺のコンディションを整える一端ともなるので、それも大事な仕事のうちで特に不満はありませんが、そんな由綺と、先のはるか、弥生がどちらを選ぶかなんて考えるまでもありません。並べることもできないです。弥生が労働時間外でその身を酷使しているのは、はるかの場合も由綺の場合も同じですが、要は心が報われるか否かの違いです。


見えない所で義姉妹の絆を深めている弥生ですが、他、はるかを支える一環として、自宅の大きなお風呂で一緒に入浴して背中流しあいっこでもしているのではないでしょうか。心の雪を解かすにはお風呂に入るのが有効ですからね、知らないけど。何食わぬ顔をしつつ、弥生は喉から手が出るほどはるかを欲しているので、欲望を抑えるのに必死です。ご丁寧に短髪にしてボーイッシュな見た目にもなっていますしね。はるかもまた冬弥同様、人知れず貞操の危機にあったと考えられます。まあ弥生ははるかには絶対手を出さないように自戒しているとは思いますけど。よく言われる(というか弥生自身が語る)由綺への同性愛的欲求ですが、由綺はあくまではるかの身代わりで、はるか単体への対応が持ち越されるため、弥生は由綺に対しては純粋に姉のような慈愛の気持ちで接しており、性的な感情はありません。由綺には故人の面影はありませんからね。厳密に、妹としてのはるかの代理です。ですから、由綺が弥生を「お姉さんみたい」と言うのは非常に的を射た表現といえます。「無防備な由綺は弥生を信頼しきって、そのじっとりした邪な視線に全然気付けていない、これは乙女のピンチ」という類の描写ではなく、由綺の感想は一周回って弥生の真実を的確に突いており、自分に向けられる感情を正確に、本能的に、そして自分中心に限定して察知した結果です。


情感たっぷりに愛をこめて「素晴らしい女性でした」と弥生が語っているのは、由綺の名を借りたはるかのことです。弥生が失った温度というのが漠然としたたとえではなく、具体的な人物の体温を指している以上、それを取り戻させてくれそうな存在というのははるかでしかありえません(あと、少しだけ冬弥も?)。はるかの設定って盛りすぎで圧倒的に反則、その上、弥生に対し特効ですから、比較対象にするのも由綺が可哀想です。単に無邪気なだけの由綺より、あらゆる条件により魅力が加算され、なおかつ無垢なはるかの方が、弥生の献身対象として説得力があります。多分はるかのこと猫可愛がりしてるんじゃないでしょうか。代替の由綺相手ですらあれだけ優しいのですから、はるかに対しては推して知るべしです。一見、はるかのだらしなさは弥生と相性が悪そうですが、もし冬弥がそんな指摘をしたら一触即発です。「はるかさんの何を知っているというのです?」と喧嘩売ってくると思います。はるかはただのだめ人間ではありませんからね。実際には弥生の素性口外は作品上のタブーで、彼らが一堂に会することはないので修羅場は発生しませんが。冬弥と同じレベルのはるか狂いがもう一人いると思うとげんなりします。あれだけ「由綺さん、由綺さん」と言っているのに、実は由綺は割とどうでもいいというのは結構な裏切りですが、弥生が由綺を裏切っているのは今に始まったことではないので大差はありません。由綺は由綺で大切にしていますが、それを上回る大切な人が他にいたというだけです。由綺への懸想という弱みを握ったことで、調子に乗った冬弥はエピローグで終始弥生にマウント取りっぱなしで、余裕とばかりに手心を加えますが、実際には無意味な優越感です。でも「私の想う方は、本当は由綺さんではないのですが」と追加で明かすのも変な話なので、冬弥の好きにさせています。その認識に合わせ、話の方向性を揃えてくれます。まあ多少は彼の自尊心を尊重することにしましょう。


はるかに色々バレる事態が生じたら、うろたえる弥生という面白いものが見られそうな気もしますが、困るのは冬弥も同じなので、どのみち秘密厳守です。冬弥には弥生をはるかに引き合わせる理由がないし、はるかの方も弥生を今また紹介するとは思えないし、弥生も両方の関係を隠すと思うので当面問題は起きないでしょうが、由綺と違ってはるかは鋭く賢いのでぎりぎりです。はるかにバレるかバレないかの瀬戸際、高みの見物してる兄さんだけが焦る弥生さん見て大ウケしているだろうという訳判んない状態だと思います。終盤、多忙による疲労からか、弥生が密会の約束を忘れているイベントが起きますが、それはつまり、直前のはるかとの対面も弥生はすっぽかしてしまったということです。同時に、はるかの足止めをしていないので、いつはるかが冬弥の元にふらっとやってくるか判らないということでもあります。きわどい状況です。携帯がまだ普及していない時代設定ですから、はるかは大人しく弥生を待ち続けているのかもしれません。弥生がはるかとどこで待ち合わせしているかは判りませんが(冬弥との待ち合わせ場所から離れた所でしょう)、冬弥との約束をキャンセルして、慌ててはるかの元に向かったと思われます。大事なはるかを待ちぼうけにさせるなんてあってはならないことですからね。はやる気持ちはあるものの、まだ仕事の途中でその場に由綺もいるので、彼女周りでこなすべきことを一通り終えてからになりますかね。あるいは、待ち合わせ場所に連絡を入れて、遠隔的にはるかを帰したのかもしれません。連絡手段としてポケベルが主要な選択肢だったとおぼしき当時のWA社会で、弥生が早々に携帯を所有していることは別ルートのどこかで見かけた事実です。実際、いったん弥生は席を外しているので、そっちの説が有力です。


弥生は曜日感覚がない仕事をしており、加えて過密スケジュールにより、自主的な曜日確認すらもおろそかになってしまったので、その日が水曜日だということを失念していたのだと思います。水曜日だと把握していれば、その曜日での冬弥との待ち合わせが習慣化した約束の場所に由綺を連れてきたりしないはずですからね。休憩をとるにしても他へ行けばいい訳ですし。由綺が相席を願い出ようと、冬弥を弥生の元に連れてきた時、弥生は、喫茶店に私服の冬弥がいることに違和感を持ちつつも、この時点ではまだその日が水曜日だと気付いていません。そのため、冬弥がそこで何をしているのか理解できず、困惑しています。釈然としない空気が漂いながらも気を取り直してその場は談話ムードに入りますが、その後しばらくして、何の前触れもなく、弥生は不意に席を立って店の外に行ってしまいます。由綺さんの心の安らぎのために、恋人たちの二人の時間を設けるべく気を利かして席を外したようにも受け取れますが、それにしてもタイミングが不可解です。本当に突然ですから。弥生にそんな突発的行動を起こさせるだけの、何かきっかけが、そこにあったはずです。出来事の流れを整理すると、弥生が立ち上がるまさにその直前、由綺がはるかの話をしています。冬弥いつものはるかディスに対し「はるかが怒るよ」「怒らないね、はるかなら」と。知らん顔しつつ、冬弥と由綺の話に耳をそばだててチェックを入れるのがパターンになっている弥生は、この「はるか」のワードに反応し、また「怒る怒らない」のワードにも刺激されます。つまり「はるかが怒る」条件というものに弥生は身に覚えがあって、我がことに感じて慌てたということです。その条件とは何かなのですが、先にも触れたように弥生はおそらくはるかとも水曜日を「約束の曜日」と決めており、そして当日を水曜日と認識していなかったことで、水曜恒例のルーティンを果たさなかった、あるいは立てこんでいてそもそも時間的に約束を守れない状態にあったとして、それに関連して必要なキャンセル通知を事前に果たさなかった、つまり「はるかとの約束を破った」ことが浮き彫りになります。弥生はその時初めて今日が水曜日だと気付き、冬弥が待機していた状況に納得し、さらにははるかとの約束をもすっぽかしてしまったことにも思い至り、「はるかさん…!」と、思わずガタッと立ち上がったという訳です。約束を破ったとして多分はるかは怒らないのだけど、それでもはるかに申し訳が立たない過失を犯したことには違いなく、不始末を詫びるためにか弥生は何やら動き始めます。はるかのことでいっぱいで、由綺なんてもう脳内に残っておらず、世話は冬弥に放り投げです。吸いもしない煙草を知ったかぶって、何とか口実を絞り出して店を抜け出す弥生。何、お上品にかっこつけてるんですか?焦ってるんですよね?俺、知ってますよ。って、叶うならば是非冬弥に追撃させたい弥生の貴重なあせあせシーンです。もっとも冬弥の認識上不可能なことですけど。「知ってる」状態に持ちこむには、あいにく条件が整っていませんからね。冬弥が本調子で手持ちのカードを縦横無尽に発揮できるのは、たった一つ、はるかEDのみです。


弥生ED後では、弥生の告白通り、冬弥は彼女を同性愛者と認識しています。そのため、もしも弥生とはるかが面会を継続して、冬弥にその接触を目撃されてしまったらどうなることか。ただでさえはるかは中性的で、その路線にも無難に対応可能な姿と中身をしています。はるかが弥生の毒牙にかかると早合点した冬弥は食い気味に非難してくるかもしれません。由綺に関しては、作中で弥生の横恋慕を聞かされても、ろくに嫉妬や独占欲を見せず、虚をつかれてぽかんとするだけの冬弥ですが、ことはるかのこととなると話は別だと思います。由綺は、便宜上優先的に扱われる恋人とはいえ、結局はダミーに過ぎないので、冬弥の根本的な思い入れはさほどではありません。なので反応はどうしても薄くなります。ですが、はるかは本物で本命です。現状でははるかにまったく浮いた話がないため、冬弥は安心してはるかの良縁を祈って平然と構えていますが、いざはるか周辺が色めいてきたら、大人しく認めるはずがありません。すっごく不機嫌になると思います。分別なく威嚇する原型の様子と照らし合わせても、何やかんや理由をつけて、寄る虫を撃退することは想像にかたくありません。とりわけ弥生からはこれまでむごい仕打ちを受けているだけに、彼女に対する不信は最高潮です。一から説明しても絶対聞き分けないでしょう。下手に説明しても冬弥の脳に危機が及ぶので、早々に諦め、その仮ルートは没処分にして撤収した方がいいと思います。


また先立って、弥生がはるかと一緒に入浴する習慣を設けているかもしれないとの仮説を述べました。お風呂マスターのはるかが、お屋敷の大浴場という魅惑スポットにそそられないはずがありません。「いかがですか」と誘われたら「入る」と即答でしょう。弥生も扱いには慣れたものです。手持ちの認識と情報の制限を突破して、仮に、弥生がはるかとお風呂で親交を深めていると冬弥が知ってしまった日には「はるかとお風呂入ったんですかー!?」と突如マジギレで嫉妬してきかねません。はるかとお風呂とはお察しの意味です。それはもう大剣幕で、冬弥でも怒ることあるんだ?ってくらいだと思います。由綺とのお風呂には鷹揚に構えて特に文句を言いませんが、はるかは別です。はるかとのお風呂は自分だけの特権とでも思っているんじゃないですか?俺でも今じゃ一緒に入れないのに的な。いや、女同士なら一緒にお風呂入ったって別におかしくないでしょ?冬弥の方がおかしいんだからね?沸点と怒るポイントもおかしいです。普段は鳴りをひそめているだけで冬弥は本質的にエキセントリックな人です。我を忘れて、みっともないやきもちを叫ばないでほしいです、恥ずかしいから。特に弥生ED後だと、強引な弥生といたいけなはるかのあれこれを勝手に想像して、瞳孔かっ開いて詰め寄ってきて、もう誰にも荒ぶりを止められないと思います。その場にははるか・弥生・兄と、強キャラ揃い踏みなのに、雁首揃えて冬弥一匹止められません。重大なエラー発生につき、その仮ルートも強制終了するほかありません。冬弥が作中で猛り狂うことがないのはひとえに、その条件に達していないから、仮に達したとしても見えない力で条件前に押し戻されるからです。冬弥は因子を内包したまま、冬眠状態で発動していないだけなのです。